wondermoony’s diary

日々思うことや好きなことを生意気に綴っていきます。

嫌いだった上司に、いつの間にか「なってる」奴

若手時代、上司にさんざん怒鳴られてきたA。

仕事中は理不尽な要求、

仕事終わりは飲み会に強制連行され

聞きたくもない自慢話や愚痴の数々…

 

そんな毎日を過ごし

ストレスでつぶれそうになるが、

「若いときはそういうもの」

「それも含めて社会人」と

世の中の“常識”に飲み込まれて

我慢し続ける。

 

そんななか、Aは誓う。

「俺はこんな大人にはなりたくない」

ではなく、

「俺も偉くなったら威張りたい」と。

 

後輩が入ってくる年ごとに

生意気さが増していく。

上司にはヘコヘコしながら

部下には偉そうにする。

 

中堅社員なら当たり前にできることを

あたかも「仕事デキる先輩」風に自慢して

あとから部下に

「あいつ、できる風にしてるだけで

 たいしたことねえじゃねえか」と

思われる始末。

 

しかし、

そんなことに気づく由はない。

 

Aの生意気度は日に日に増していく。

やがて後輩が増えてくると

「Aの会」などと銘打って

自分を囲む飲み会を

定期的に開催するようになる。

 

その頃から

後輩に愚痴を聞かせる流れができてくる。

 

後輩も、かつての自分と同じように

「あの先輩と飲みに行くの嫌だな~」と

思うようになる。

 

そして、後輩は

「俺も偉くなったら

 威張れるから、もう少しの辛抱だ」と

”解放”のために

努力をするようになる。

 

その繰り返しで

世代交代は続いていく。

 

上司への怒りをエネルギーに、

地位や居心地のいい空間を求めて

努力するのだ。

 

実に素晴らしい文化。

日本が世界に誇るべきものの一つだ。

 

何がすごいかって

そのストレスに耐えうるだけの

精神力があることだ。

 

私は短気な方なので

少しでもストレスが溜まろうものなら

「最悪、嫌い」と投げ出したくなる。

 

日本人の我慢強さには感心するばかりだ。

私は日本人じゃないのかもしれない。