「あなたのためを思ってですよ」
本当は自分のためでしょ
「常識だから」
本当は自信がないんでしょ
言わなくていいことを
わざわざ言うことは
パスワードを教えてるのと一緒だから
いつも自信がなくて
誰かを蹴落とさないと上にあがれない
そんな不安にあなたはいつも駆られている
分かるよ
本当は自分が1番なのに
みんな「自分が1番」なもんだから
世の中には1位しかいないんだよな
首位タイが嬉しいのは
スポーツの世界だけ
金メダルという「評価」がもらえるから
現実社会では
評価は「地位」という形で
表れるけど
少しでも上司の気に障ることをしたら
一気に崩れ落ちる
マラソンだったら42.195kmを
誰よりも早く走り切ったら金メダル
社会では
永遠にトップを走り続けないと
金メダルを剥奪される
必死に1位をキープしようと
もがく50代、40代、30代…
ここに静かに2位を狙う20代がいる
1位に価値がないことを知っているから
1位の旨味を知っているから
1位なんか何もしなくても手に入るから
人を蹴落としたら
あなたの順位が下がるんですよ
人の役に立ったら
周りが2位に下りてくれるんですよ
先輩方は知ってましたか?
1位をキープしたいなら
体力ってもんがあるんだから
たまには後ろのやつに
先頭ゆずってあげなよ
なに20代の若手に
ムキになってんだよ50代
蹴落としたくないから
あんまり言いたくないけど
見苦しいよ…
周りに自分より器の大きい人がいなくて
困っています
清く正しく生きたら
孤独になってしまうんですね
別にいいんだけどさ
仲間がいた方が楽しいから
早くみんな上がってきてよ
ちょっとだけ高いところで待ってますよ