wondermoony’s diary

日々思うことや好きなことを生意気に綴っていきます。

それぞれの価値観

世の中には、様々な価値観を持った人がいて、

全く同じという人は存在しないと思う。

ある部分については一致しても、

他の部分については正反対と言う場合も少なくないだろう。

これは、私のこれまでの20数年の経験から言える。

 

たとえ生まれた瞬間はみな同じであっても、

両親・出身地・食事・かけられる言葉など

様々な面で人は影響を受けて

成長し、「人となり」が形成されていくからだ。

 

双子であっても

常に一緒にいるわけではなく、

ある一瞬にかけられた言葉や人との出会いなどで

進む方向は変わってくる。

 

となってくると、

当然、他の価値観に触れた時に違和感を覚えるという経験をすることになる。

人生を生きていれば、何度もその場面に巡り合うことだろう。

 

 

その瞬間、どんな感情になり、

どんな行動をおこしているだろうか。

 

 

人によっては、相手を強く批判し、

自分の考え方の正当性を主張する場合もあれば、

逆に相手の意見をすべて受け入れようと努力し、

いつの間にか自分を見失ってしまう人もいるかもしれない。

 

 

私個人としては、

これらはすべて正しくないし、間違っていないと思う。

そして、それらの正誤判断をして相手に伝える権利はないと考える。

 

 

究極を言えば、

どんなに重い罪を犯しても、

どんなに世界平和のため貢献し、ノーベル平和賞を受賞しても

どちらも同じ一人の人間なのである。

 

それらの行動は

各々が各々の価値観に従ってやったことであり、

その正しさを図ることはできないのだ。

 

この理論は、日常生活にも当てはまるところがある。

「AさんがBさんに対して、誕生日プレゼントを渡した。」

この事象が起こる前に、AさんとBさんにそれぞれ選択肢があった。

Aさんには、

①相手に誕生日プレゼントを渡す

②     〃      渡さない

Bさんには、

①誕生日プレゼントを受け取る

②    〃    受け取らない

という選択肢。

 

Aさんの①では、

a)好意や感謝を伝えたい

b)自分の誕生日に同じようにプレゼントをもらいたい

c)第3者から「自分が献身的な人」であることをアピールしたい

d)自分の誕生日の時にもらっていたから、仕方なく

などなど、様々な裏事情があって、行動に移っている。

 

Bさんの場合も同じだ。

素直にうれしいと思う場合、

相手にも渡さなければいけなくなってしまったと思う場合など、

状況は様々だ。

 

これもAさんとBさんのそれぞれの価値観による思考・行動なのである。

 

ここで大事なのが、

Aさん、Bさんがたとえどんな行動をとろうとも、

それをお互いが、あるいは第3者が

その正誤判断をしてはいけないということだ。

 

私の場合は、もし自分がAさんだったら

Bさんがプレゼントを受け取る際に、

素直に喜んで、感謝を伝えてくれれば「嬉しい」と感じ、

私に誕生日プレゼントを渡すことに義務感を感じ、

仕方なく渡されるのであれば「悲しい」と思うだろう。

 

これについては、様々な意見があり、

もしかしたら、この真逆の考え方の人もいるかもしれない。

 

しかし、その正当性を判断してはいけない。

 

では、相手が自分の価値観の正当性を主張してきた場合、どうするか。

「一度話を聞き、相手を認めてあげる」

「そして聞いている間は、相手から問いただされるまで自分の意見を言わない」

これだけでいいのではないだろうか。

 

多くの人はおそらく、

自分の価値観を承認してくれる人に好感を抱く。

そしてその行動は、確実に自分に返ってくる。

つまり、自分がいま認められていないと感じていても

先に相手を認めてあげることができたら

いずれその人から認めてもらえるようになるということだ。

 

「人に求める」ようになると、

自分には不満がたまり、どんどん不幸感に襲われるようになる。

自分も以前はそうだった。

会社の人間関係がうまくいかず、

頑固な私は自分の正当性を信じ、相手にすべての責任を押し付けていた。

結果、今までかかったことのないような病気になり、

発熱、吐き気などで会社を1週間ほど休んだのだ。

 

このとき、はじめて気が付いた。

これはすべて、自分の責任だったのだ、と。

 

自分が頑固になるほど、自分自身を締め付け苦しめて

自分だけが損をする。

それならば逆に、気付きを与えてくれる相手に感謝し、

自分のなかにある問題をひたむきに解決していけば

環境は変わっていくのではないか。

 

そう考えてから、

私は全ての行動に責任を持ち、

自分の周りで起きた問題は全て自分に責任があると考えるようになった。

 

その姿勢を貫いて、半年以上がたった今、

以前よりも清々しい気分で日々を過ごせているように思える。

 

素直に自分の弱さを認め、

改善しようと努めることが

人生を変える最短ルートなのだと思う。